皮膚科の処方薬ディフェリンゲル・ベピオゲルとは?副作用と正しい使い方

市販薬やスキンケアを試しても繰り返すニキビ。そんなとき、皮膚科を受診すると処方されることが多いのが「ディフェリンゲル」や「ベピオゲル」といった塗り薬です。この記事では、これらの処方薬がどんな薬なのか、よく起こる副作用と、正しく使うためのポイントを紹介します。
ディフェリンゲルとは
ディフェリンゲルは、2008年に日本で承認されたニキビ治療薬で、レチノイド(ビタミンA誘導体)の一種です。毛穴の中で厚くなった角質細胞に働きかけ、毛穴のつまりそのものを取り除くことで、ニキビができにくい肌へ導くことを目的とした薬です。今あるニキビだけでなく、これから出てくる新しいニキビの予防にも使われます。
ベピオゲルとは
ベピオゲルは、過酸化ベンゾイルを主成分とする塗り薬です。アクネ菌への殺菌効果と、角質細胞同士の結合をゆるめて古い角質を剥がれやすくするピーリング作用の、2つの働きを持つとされています。今あるニキビの炎症を抑えながら、毛穴づまりの改善も期待できる薬として処方されます。
2つの薬の違い
- ディフェリンゲル:毛穴のつまりを取り除くことに重点を置いた薬
- ベピオゲル:殺菌とピーリングの両方の働きを持つ薬
どちらも作用の仕組みが異なるため、症状やニキビのタイプに応じて、どちらか一方、あるいは両方を組み合わせて処方されることがあります。
よく起こる副作用
複数の皮膚科医の情報によると、これらの薬を使い始めた人の多く(8割以上という報告もあります)に、次のような症状が一時的に起こるとされています。
- 肌の赤み
- 乾燥・カサつき
- ヒリヒリとした刺激感
- 皮むけ
これらの症状は、薬の効果が現れている過程で起こることが多いとされ、使い続けるうちに肌が慣れて症状が落ち着いていくケースが多いようです。ただし、症状があまりに強い場合は、自己判断で我慢し続けず、処方を受けた医師に相談することが大切です。
正しく使うためのポイント
- 医師の指示通りの量・頻度を守る:自己判断で量を増やしたり、毎日から急に頻度を上げたりしないようにしましょう
- 保湿ケアをしっかり行う:乾燥しやすくなるため、化粧水・乳液での保湿を普段以上に丁寧に行うことが推奨されています
- 紫外線対策を欠かさない:これらの薬を使用している間は、肌が紫外線の影響を受けやすくなっている場合があります。日焼け止めを必ず使用しましょう
- 症状がつらいときは無理をしない:赤みやヒリつきがひどい場合は、使用を一時休止するなど、医師に相談しながら調整することも選択肢のひとつです
- 効果を焦らない:対症療法的な側面もあり、継続して使うことで効果を実感しやすくなる薬です。すぐに結果を求めすぎないことも大切です
こんな人が処方の対象になりやすい
- 市販薬やセルフケアを続けても、繰り返しニキビができる方
- 炎症が強く、跡が残りやすいタイプのニキビに悩んでいる方
- 毛穴のつまり(コメド)が気になる方
よくある質問
Q. ディフェリンゲルとベピオゲルは併用できますか?
A. 医師の判断のもとで、併用が処方されるケースもあります。自己判断での併用は避け、必ず処方を受けた医師の指示に従ってください。
Q. 市販のニキビ薬とは何が違いますか?
A. 市販薬は医師の診断なしで使える一方、作用の強さは処方薬より穏やかな設計になっていることが多いです。処方薬は医師の管理のもとで使う分、より積極的な治療効果が期待できますが、副作用の管理も含めて医師のサポートが前提になります。市販薬については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→ ニキビの市販薬(塗り薬)は効く?ペアアクネクリームなど口コミを検証
Q. どのくらいの期間で効果を実感できますか?
A. 使い始めてすぐは副作用の症状が出やすい時期でもあり、効果を実感できるまでには数週間~数ヶ月かかることが多いとされています。焦らず継続することが大切です。
Q. 妊娠中でも使えますか?
A. レチノイド系の薬は、妊娠中・妊娠を考えている場合は使用できないことがあります。必ず事前に医師に相談してください。
まとめ|自己判断せず、医師と相談しながら使うことが大切
ディフェリンゲル・ベピオゲルは、市販薬やセルフケアでは対応しきれない繰り返すニキビに対して、皮膚科で処方される代表的な塗り薬です。使い始めは赤みや乾燥などの副作用が出やすいものの、多くの場合は使い続けるうちに落ち着いていくとされています。自己判断で中止したり量を調整したりせず、処方を受けた医師と相談しながら、根気強く続けることが大切です。
美容皮膚科でのケミカルピーリングなど、他の治療法との違いが気になる方は、こちらの記事もご覧ください。
→ 美容皮膚科のケミカルピーリング施術とセルフケアの違い