TikTokで1億回再生の「スラッギング」、ニキビ肌には要注意な理由

スキンケアの最後に、顔全体にワセリンをたっぷり塗って眠る―「#slugging(スラッギング)」というハッシュタグは、TikTokで1億回以上再生されるほどの人気トレンドになりました。皮膚科医からも支持される数少ないTikTok美容法のひとつですが、実はニキビ肌には向かないという、明確な注意点があります。この記事では、その理由を紹介します。
スラッギングとは
スラッギングは、スキンケアの最後にワセリンなどの油性保護剤を顔全体に塗り、就寝中の水分蒸発を防ぐという方法です。もともとK-ビューティーの世界で使われてきた考え方で、皮膚科医の間でも、湿疹に悩む肌には推奨されることがあるほど、歴史のあるケア方法です。ワセリンは皮膚組織からの水分蒸発を防ぐ「閉塞剤」として働き、乾燥や脱水した肌にうるおいを閉じ込める効果が期待されています。
皮膚科医も認める、数少ないTikTok美容法
数あるTikTok発の美容法の中でも、スラッギングは専門家からの評価が比較的高いトレンドのひとつです。「安価で効果的な保湿方法」として紹介されることも多く、特に空気が乾燥する冬の時期には、うるおいを守るケアとして役立つとされています。
しかし、ニキビ肌・脂性肌には明確な注意が必要です
一方で、複数の皮膚科医が共通して指摘しているのが、「脂性肌・ニキビができやすい肌には向かない」という点です。脂性肌はもともと皮脂という形で十分な、あるいは過剰な油分の層を持っているため、そこにさらにワセリンで油分を重ねる必要はなく、かえって毛穴づまりやニキビの悪化を招く可能性があるとされています。
つまり、「話題だから」「乾燥に良いと聞いたから」という理由だけで、ニキビ肌の方がそのまま真似をするのは、リスクのほうが大きい可能性があるということです。
それでも、うるおいを守りたい場合の工夫
- 顔全体ではなく、乾燥が気になる部分だけに限定する:目元や口まわりなど、特に乾燥しやすい部分だけにワセリンを使う「部分スラッギング」であれば、リスクを抑えながら取り入れられることもあります
- 軽いテクスチャーの保湿剤で代用する:ニキビ肌向けの保湿クリームや乳液を選ぶことで、うるおいを守りながら毛穴への負担を抑えやすくなります
→ 大人ニキビ向け乳液・クリームの選び方|ノンコメドジェニックのおすすめ4選
レチノイド使用中は、特に注意が必要
刺激や毛穴づまりを引き起こす可能性のある成分(レチノイドなど)を使用している場合は、スラッギングを避けるほうが良いという指摘もあります。閉塞効果によって成分の作用が強まりすぎ、刺激が増してしまう可能性があるためです。処方薬やレチノール系のアイテムを使っている方は、特に慎重に判断してください。
処方薬については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→ 皮膚科の処方薬ディフェリンゲル・ベピオゲルとは?副作用と正しい使い方
冬の保湿バランスについては、こちらもご覧ください。
→ 冬の乾燥でニキビが増える?暖房対策と保湿の正しいバランス
よくある質問
Q. どうしてもワセリンを使いたい場合、どうすればいいですか?
A. 顔全体ではなく、乾燥が特に気になる部分に限定して使う方法があります。ニキビができている部分は避けることをおすすめします。
Q. 夏でもスラッギングは必要ですか?
A. 気温や湿度が高い季節は、そもそも肌の乾燥が起こりにくいため、無理に取り入れる必要は薄いとされています。
まとめ|話題のトレンドも、自分の肌質で判断しよう
スラッギングは、乾燥肌には皮膚科医からも支持される有効な保湿法ですが、ニキビ肌・脂性肌にはリスクのほうが大きいとされています。SNSで話題だからと安易に真似するのではなく、自分の肌質を踏まえたうえで、部分的な取り入れ方や代替アイテムを検討してみてください。